個人的な偏りに満ちた観劇記を中心とした私的日常雑記です。「俳優 畠中洋さん」を熱烈応援中〜!
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1/12 十一ぴきのネコ
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    こまつ座 「十一ぴきのネコ」

    2012年1月12日(木) 
    19:00開演 
    紀伊國屋サザンシアター
    6列下手ブロック  
    同行者: 友人K

    ■作   井上ひさし
    ■演出  長塚圭史
    ■音楽  宇野誠一郎・荻野清子
    ■出演
    北村有起哉 中村まこと 市川しんぺー
    粟根まこと 蟹江一平 福田転球
    大堀こういち 木村靖司 辰巳智秋
    田鍋謙一郎 山内圭哉 勝部演之

     

    開演3分前に駆け込んだら、客席通路にホームレスの方が寝そべっている!と思ったらネコだった。
    よく見ると何人も(何匹も?)通路を徘徊中。私の斜め前の空いている席にだらしなく座った柄の悪いお兄ちゃんは山内さん!パンクなあなたがノラ猫…。

    話のスジは11匹の野良猫が力を合わせて大きな魚がいる湖を探し当て、力を合わせて魚を捕まえ、そこに猫の国を築く、というもの。


    でもラストがね、やっぱり井上さんの作品なのでそのままは終わらなかった…。

    ただ…まあそのラストに至るまでは、正直居心地が悪く感じることもしばしば。
    どちらかと言えばパンクな方々が野良猫として歌って跳ねての全力投球。 
    元祖キャッツ。(笑) 
    しかも内容は普通に見ればお子様向けミュージカル以外の何物でもない。
    素直に内容を楽しむべきか? 笑いも随所に起こっているし、実際に十分面白い…が、どうしても「このまま?このままの路線で終わるの?」と頭の中には「?」マークが浮かんでしまう。 
    客席の通路を猫が通ることも何度かあって、たまたま通路際の席だったんだけど、私の顔は半笑い、半困りみたいなヘンテコなものになっていたはず。

    そしてあのラスト。 
    その直前から不穏な空気は流れ出していたものの、まさかこんなことになるとは。 
    この作品に対して「子供向けの童話が原作」というぐらいしか予備知識なく、井上作品であることと、「北村さんがミュージカル?」という興味から見に来ただけだったので驚いた〜。(っていうか、最近まったく予習なしで観劇する姿勢もどうかと思うな>自分)

    同行の友人から「これは”初演版”で、その後に書き直した”決定版”があるんだって」と聞かされ、気になる気になる。 
    帰り道に、「ラストにびっくり!これって長塚さんの演出だから?もとの脚本からなの?」ってツイッターでつぶやいたらフォロワーの方が「これはテアトルエコー版で、このラストだから長塚さんが上演を決めたそうですよ」と教えていただき、自分でも少しだけググってみた。
    結局決定版のラストはわからないんだけど、「決定版」も見てみたいなあ。

    ラストから逆に自分が今まで見てきたものを改めて考え直させちゃう作品。 

    子供向けの童話なら「力を合わせて自分たちの国を築きました。めでたしめでたし」で終わる「べき」なので、これは大人の苦い童話。

    夢と理想に現実が近づいたところから歯車って狂うんだよね。 ベンチャー企業の創業者グループは、たいてい後で内紛を起こすという事実とも重ねあわせてしまう。(笑)

    ちなみに北村さんはとても響きのいい低い声から高い声まで出て、音程は少々怪しい部分もあったけど…十分ミュージカルいける!
    Posted by : chawan | 観る | 05:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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