個人的な偏りに満ちた観劇記を中心とした私的日常雑記です。「俳優 畠中洋さん」を熱烈応援中〜!
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5/18 箱庭円舞曲「どうしても地味」
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     箱庭円舞曲「どうしても地味」

    2012年5月18日(金)19:30開演 下北沢駅前劇場
    自由席  同行者: Y氏

    作:演出 古川貴義

    <出演者>
    小野哲史 須貝英 爺隠才蔵 片桐はづき

    菊池明明(ナイロン100℃) 木下祐子 磯和武明
    神戸アキコ(ぬいぐるみハンター)
    小島聰(ブルドッキングヘッドロック) 笹野鈴々音

    公演の感想を書くつもりだったけど、25日にもう一度見に行くので、「どうしても地味」自体の感想はちょっと先延ばし。
    あ…でも一言だけ。 本当はもっと笑いが入る仕掛けがあったのに不発がいくつかあったんじゃないかなあ。あざとく笑いを取る必要は全然ないけど、タイミング次第でもっと単純に「あはは」って湧くはずのシーンがややすべってた気がした。 
    25日にどんな感じに変化しているか楽しみ〜。

    ちなみに今日の同行者はY氏。私の1人箱庭祭り的な騒ぎっぷりも興味を引くきっかけになったようで、「見てみたい」と言ってくれたので、「では是非ご一緒しましょう!」とお誘い申し上げた次第。(笑)
    面白かった!と気に入ってくれていたようなので、よかったぁ! 次回もよろしく〜!


    ちょうど一年前、「珍しい凡人」を一人でふらりと見に行って脚本の面白さ、役者さんたちの上手さに衝撃を受けてドカン!とはまり、劇団員の方の客演公演や一人芝居を見に行ったり、主宰の古川さんが演出した舞台を見に行ったり、11月の「いつも誰かのせいにする」を見に行ったりと、それなりに活動を追いかけてきたのがこの「箱庭円舞曲」。
    …の割には何も感想を書いてなかったんだけど…。しばしば陥るブログ休眠状態の時で全く追いつかなかった。 

    なので、まずは定期公演3公演を見ての、箱庭円舞曲の作品全体(と言ってもたかだか見たのは3作品ね)についての個人メモ。

    まず、プロローグでの掴みがうまい!
    決して奇抜なことはしてないのに確実にこれから始まる芝居への興味が掻き立てられる。そして暗転→気持ちがぐーっと引っ張られる音楽→ガラッと雰囲気が変わったいかにもありきたりな日常に見える本編に突入。

    箱庭円舞曲のお芝居の中の世界は、いつもちょっとだけずれた場所にある。
    SFの異次元ものってことじゃなくて、今の私たちがいる世界からちょっとだけ規制と言うか縛りがあって、微妙に不便で圧迫されている世界なんだよね。 
    政変があってそうなったとか、戦争が起こって世界が変わったとかそういう大それた事じゃない。労働者のストライキが全国に及んじゃって日常生活に不便が出ていたり、日常的にデモが起こって警察が力で弾圧を始めていたり、タバコが規制されて吸えなくなってたりしている。私たちがいろんなことに無関心でいたら、気が付いた時にはそこまでいっちゃっていてもおかしくないような、ほんの一歩あっち側にある世界。
    でも別のその世界の「あり方」が話の筋ではなく、あくまでも登場人物たちの会話から「あ、そういう世界なのね」と背景が見えてくるだけ。そこで生活している人たちはどうしようもなく普通の人たちなので、リアルだけど違和感のある、この「世界の描き方」が好き。

    独特のテンポの会話は、いつもすっきりかみ合わなくてお互いが自分に都合のいい解釈で話を続けながら「あれ?違うの?」みたいな感じになるんだけど、これもまた妙にリアルなんだよねえ。 
    人は意外と人の話なんか聞いてなくて、自分の思い込みで勝手に理解したつもりになってるものでしょ? なんとなくそのずれに気付いてもうまく言葉にできなかったり飲み込んじゃったり。(私は意外と言いたい放題だけど) 
    そこらへんの演技が秀逸なのが片桐はづきさん。 
    「あ…」「え…?」「あ…いえ、あの…」みたいなね、どうにもはっきりしないその「間」が最高。 いつか思いっきり悪い女の役とかで見てみたい。

    舞台セットも毎回面白い工夫がある。
    セットの転換をするんじゃなくて、ちょっとした段差とか照明の色味の違いなんかで、場面や時間をうまくコントロールしている。 

    とにかくこういう緻密な計算の詰まった脚本がものすごく気に入って、それを体現する役者さんたちに感動して、なんだか久しぶりに「あっちの世界は楽しそうだなあ」と思ってしまった。あっち側に行ってみたかったな、と。
    別に芝居をした経験なんて文化祭のクラスの出し物ぐらいしかないし、そっち方面の進路を目指したことも全くないんだけど…たまーにこうやってすごくいい劇団に出会うと羨ましく感じることがある。自分は絶対あっちには行かれない人間だからこその憧れ。
    あ!将来埼玉ゴールドシアターを目指す、という選択肢があるかも?(笑)

     
    Posted by : chawan | 観る | 23:15 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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