個人的な偏りに満ちた観劇記を中心とした私的日常雑記です。「俳優 畠中洋さん」を熱烈応援中〜!
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6/10 柳家小三治独演会
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     柳家小三治 独演会

    2012年6月10日(日) 14:00開演 某市民会館
    か列上手ブロック  同行者:ダンナ


    ※無駄知識: 落語は特殊なケースを除き、当日の演目は終演後にしか発表されません。
    高座に上がってから客層を見て噺を決めたり、寄席であれば他の出演者と被らないように当日その場で調整するからです。
    つまり「この師匠のこの噺が聞きたい!」と思っても、いつやってくれるかわからないのです。

    昨年行くはずだった独演会は震災の影響で中止になったので、我が家にとっては久しぶりの小三治師匠独演会!
    市民会館にはジジババが(←天に唾する発言)わさわさと集まってくる。

    悋気の独楽(りんきのこま)/柳家〆治

    独演会の前座は二つ目ぐらいの若手が勤めることが多い。
    が、この柳家 〆治さんはかなり年配だったのでちょっとびっくり。そして話し始めてもっとびっくり。ぶっちゃけ、面白くない。
    メリハリがない。華もまったくない。だいたいボソボソと「悋気の独楽」やられて、面白い訳がない。市民会館程度に集る客をなめての省エネ高座なのか、いつもこういう芸風なのか知らないけど、これだったら勢いだけはあるシロウトがやった方がマシ。
    まさかこのトシで二つ目にもなっていない前座なわけはないし…と思ったら驚いたことに25年も前に真打になっている人だった。
    25年前がどうだったの知らないけど、とりあえずこの25年は歳だけとっちゃったのね。(←失礼過ぎ) 
    うーむ。実力主義での昇進とはまったく思えない。 談志師匠が落語協会を飛び出したのもわかる気がしてきた。

     
    天災      柳家小三治
        ー仲入りー
    粗忽長屋(そこつながや)    柳家小三治

    そして待ってました!小三治師匠!
    一年半振りぐらい?見た目はかなりしぼんできちゃってるけど、なんかこう、ぱぁ〜っと周囲が明るくなるような華があるんだよね。
    座って、お茶すすって、あのすっとぼけたかわいい表情で「え〜」と言っただけで会場が沸く。もちろんお客は師匠の話が聞きたくて集まっているから笑う気満々とは言え、やはりあの絶妙の間は素晴らしい!

    小三治師匠と言えばとりとめなく長いまくら!
    この本は、落語を知らない人にもぜひ読んで欲しい〜。

    この日も、パリから二週間前に帰ってきて、まだ時差ぼけが治らないという話から、日本のお茶の歴史とその変遷を巡る世界の歴史について(と、書くとちょっと立派そうだけど、実際はぐだぐだで脱線しまくりで、収拾がつかなくなっていく。)1時間ぐらい話していた。

    普通の人のまくらはあくまでも噺への導入で、色んな世間話をしながらも、徐々に収束しつつ前振りして…本題の噺が始まる。 
    でも小三治師匠はぼつぼつと喋り始めて、興が乗ろうが乗るまいが、その絶妙の「間」で笑いを取りまくり、ますますあっちこっちに風呂敷が広がっていくばかり。毎回、「もしかして今日は本当にまくらだけで終わる気じゃ…」と思ってしまう。まくらと噺は全然リンクしてない。それがまたね、面白いわけ。

    「天災」は初めて聞いた。 
    気の短い親方がご隠居に諭されて心学の先生に腹の立たない極意を教わり、それを他人にも披露しようとするが…というよくあるパターンの話。
    親方の傍若無人さがちょっと今の上司とかぶったりなんかして(さすがにここまでひどくないけど)、「人に八つ当たりしない極意」とかどこかで教わってきてくれないものかと。(笑)
    そしてこの親方は愛すべき人物とは言えず、かなり自分勝手。
    それでも師匠が演じると「まったくしょうかないね、この人は!」なんて言うおかみさんの声が聞こえてくる気がするから不思議。(この話におかみさんは登場しないのに)

    「粗忽長屋」は何度聞いても面白い。
    師匠の独演会は、最初に長いまくらとそこそこ長い噺をやって、最後の一席が軽いネタのことが多い。やはりお年のせいで最初に大きなネタやっておかないと息切れするのかも?(←失礼過ぎ)
    粗忽長屋は大好きな演目なんだけど、実はいつもこの続きが気になる。
    誰か…昇太あたりが新作でやってくれないかな〜。
    「自分とそっくりな行き倒れの死体を自分だと思って引き取ってしまった、熊さんのその後」を。

    Posted by : chawan | 観る | 03:12 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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