個人的な偏りに満ちた観劇記を中心とした私的日常雑記です。「俳優 畠中洋さん」を熱烈応援中〜!
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6月後半ダイジェストっ!
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    6月後半の感想がまるまる抜けてしまった。
    これをちゃんとひとつずつ完成させるか、簡単でもまとめてUPするか、どちらが自分にとって精神衛生上いいのか(なんじゃそりゃ)考えてみたところ、後者という結論。

    ということで、6月後半ダイジェスト〜!
     
    三谷版「桜の園」
    2012年6月16日(土) 19:00開演 パルコ劇場
    B列下手ブロック  同行者: ダンナ
    作 : アントン・チェーホフ
    翻案・演出: 三谷幸喜

    <出演者>
    ラネーフスカヤ:浅丘ルリ子
    ワーリャ:神野三鈴 
    アーニャ:大和田美帆
    ガーエフ:藤木孝
    ロパーヒン:市川しんぺー
    トロフィーモフ:藤井隆 
    シャルロッタ:青木さやか
    エピホードフ:高木渉
    ドゥニャーシャ:瀬戸カトリーヌ 
    フィールス:江幡高志
    ヤーシャ:迫田孝也
    ピーシク:阿南健治 

    三谷版「桜の園」。予想外に真面目で面白かった。何かもっと仕掛けがあるのかと思ったけど、そうじゃなくて初めて見た人にもわかりやすく、かつきっちり「桜の園」だった。こんなに一人一人の人間のことが書かれていたのか!と感動。(まあ昔は学校の授業で観に行ったからイヤイヤだったし、チェーホフの喜劇生なんてまったく理解できなかったからねえ。)
    浅岡さんのラネーフスカヤ夫人は年齢的にはちょっと(いや、かなり)上すぎるけど、気高さ、無邪気さ、残酷さ、美しさ…女優の格、みたいなものを見せつけられた。
    休憩なしの135分、全く長さを感じずお芝居の世界に没頭できた。 ちょっと敷居の高いチェーホフみたいな作品を、今の演出家さんたちにこうやって上演して欲しい、と熱望! 

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    2012年6月18日(月) 19:30開演 青年座劇場
    A列上手ブロック  同行者: 友人K

    作  ポリー・ステナム
    翻訳 小田島恒志、小田島則子
    演出 伊藤大
    <出演者>
    マーサ=那須佐代子/ミア=尾身美詞/ヘンリー=宇宙
    イジィ=盒狭子/ヒュー=横堀悦夫/アリス=橘あんり

    ドロドロで重くて、逃げ出したいぐらい耐え難く、そして面白かった…!
    マーサ役の那須さん、すごすぎる。酔っ払い女の演技をあれだけ延々やっていて破綻がないのが驚き!(爆)
    若いころははかなげな美人だったんだろうな、という面影の残る美しさ、自分を守ってくれるものにしがみつく貪欲さ、したたかさ。
    年齢的にもこの役にぴったりはまっていた。 娘のミアへの敵意むき出しの表情、息子ヘンリーへの媚、独占欲に歪む顔、もう…ひとつひとつが怖いぐらい、すごい!

    父に見捨てられ、アル中の母親の世話に縛られるヘンリー。私ならこんな母親さっさと捨てて一人になりたい…。 なぜ彼は母を捨てられないのか? 近親相姦のきわどいラインで踏みとどまりつつ、「自分が面倒を見ないとダメな女・母親」との共依存的な状態で心のバランスを保っていたヘンリー。つまり結局はこの生活は彼のエゴでもあったと言ったら…さすがに気の毒過ぎるかなあ。13歳でこんな母親と放置されたら、閉じた世界で心を病んでいくの当然だよね。

    他の出演者も皆さんその確かな演技力に脱帽。 うーむ、今後は青年座もはずせなくなってきた…。

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    2012年6月20日(水) 18:30開演 世田谷パブリックシアター
    M列下手ブロック  同行者: 友人K
    作   : 井上ひさし
    演出  : 栗山民也
    <出演者>
    野村萬斎/秋山菜津子/浅野和之/小日向文世
    熊谷真実/山内圭哉/たかお鷹/大鷹明良
    津田真澄/山薫/千葉伸彦

    親の因果で盲に生まれた杉の市が、盗み、脅し、殺人、悪の限りを尽くし、盲人にとっての最高位、検校まで登りつめていく一代記。
    ただし登りつめたとたんにすべてが崩れ去り、非常に残虐な処刑のシーンで終わる、というなんとも後味の悪い作品。(笑)

    藪原検校は何年か前に蜷川さん演出・古田新太さん主演バージョンを見ている。
    その時は古田さんがそこまで悪い奴に見えず、いまひとつ印象があいまい。 
    今回は萬斎さまの悪役!似合わないわけないじゃん!と期待していた。が、これまたちょっと微妙。萬斎さまはあの変幻自在の声、特に低く響く声が…たまらんっ!なんだけど、演技が予想よりも薄かったかな。 
    この作品は道案内的に語り部(浅野さん…ちょっとお疲れなのか、滑舌が今一つ。)がきちんといるから、時代背景や人間関係が整理されてわかりやすい反面、全体的に意外と淡々と流れちゃうんだよね。あらすじを追っている、的に。 
    そして井上作品の特徴でもある言葉遊びは「歌」として合唱されるシーンが多い。ミュージカル俳優じゃない人たちの「合唱」なので、そこまで歌詞が聞き取れるわけもなく、しかも言葉遊びだから字面がきちんと浮かばないと面白みが半減する。 なるほど!コクーンの字幕ってものすごく意味があったんだなあ、と、そのありがたさを痛感。
    杉の市以外は一人何役もこなすんだけど、個人的にはMVPは小日向さん。あの笑顔の下にある残酷さが秀逸。 

    ちなみにこれが「井上ひさし生誕77フェスティバル2012」の4作目!
    今年の目標はこの8作を全て見ること。今のところ、コンプリート。
    1月:十一ぴきのネコ 
    2月:雪やこんこん
    4月:闇に咲く花
    6月:藪原検校
    7月:しみじみ日本・乃木大将
    8月:芭蕉通夜舟
    11月:日の浦姫物語
    12月:組曲虐殺


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    エリザベート(マテトート・春野シシィ)
    2012年6月21日(木) 18:30開演 帝国劇場
    1階M列センターブロック  同行者: Uるる嬢

    色々あって手配していたチケットを結構手放したので、結局これが1ヶ月振りにして最後の「エリザベート」観劇。
    マテさん、大きいけど外人さんにしては意外とずんぐり系でスタイルが良くないのね。(笑) マテさんが着ても腰ミノにしか見えないあの衣装…デザイン変更切望。
    トートって物理的に「大きな人」のほうがやっぱり似合う。そしてこれだけ顔が濃いと、無駄なメイクをしなくていいのも有利。(石丸さん、ごめんなさい!) 目も口もパーツが大きいから舞台向きの顔だよねー。
    予想よりやんちゃで若いトート。日本語であれだけ歌えるってすごい。そして美声だっ!声の響きにぞくっとする。
    一番の衝撃は、日本語に忠実なアクセントで区切った「最後のダンス」!
    さいご〜の〜 ダンス〜は〜 ♪じゃなくて、♪さいごのっ ダンスはっ♪ なの。今までの「最後のダンス」を聞きなれた耳には違和感あるんだけど、でもそれ正しいよ!って感じ。 翻訳して歌詞を音に乗せるのは難しい。でも「最後の」「い」、「ダンス」の「ン」にアクセントを置いた今までの歌い方が当たり前と思ってたところに、「最後の」「さ」、「ダンス」の「ダ」にアクセントが置かれたマテさんの歌い方は、新鮮だった。
    他の日本人キャストもこれでいいんじゃないの?別にマテさん限定にする必要ないと思う。

    個人的に注目していた馬車のシーンは、釣り師に見えず一安心。 「のんびり感」が漂ってしまうと釣り師に見えちゃうこのシーン、鞭をもっと振り回せればカッコもつくんだけど、舞台の制約上それは無理。だけどマテさんは静止している時の腕の広げ方とか、脚の角度とか、やっぱりカッコいいんだよね。
    最後、シシィをお姫様抱っこして柩に入れるところを見て、マテさんの大きさを再度実感。

    春野シシィは前半高音部を伸ばさずにスタッカートになるところが気になる。喉お疲れなのかな。でも精神病院のシーン、霊廟のシーンは秀逸。

    岡田フランツのヘタレっぷりが進みすぎていて、もはや皇帝ではなく村の悩める好青年レベル。 それが彼の魅力でもあるものの、皇帝としてはどうなんだろう。 まあでも「ルドルフの父」としてはぴったりで、かれのヘタレな部分だけが成長し、「皇太子」なんて半端な立場で頭でっかちになると「ルドルフ」になるわけね、と納得。

    古川ルドは金髪美形で濃い顔のマテトートと並んでも負けてない。歌は弱いけど、ダンスは3人の中では一番まともでしょう。

    今季のルドは「闇が広がらない」、「ママ僕」で観客が無意識にカウント取ってしまう、マイヤーリンクではヘタレなダンスに目をそらしてしまう…などなど、色んな面で観客をハラハラさせることで、逆に作品に「ルドルフ的貢献」をして色を添えたんだと思うことにする。 
    とりあえずビジュアルは3人ともよかったので、こういうキャスティングもありなんだな、と。 

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    2012年6月23日(土) 14:00開演 北とぴあ
    第6回「おコンサート」… これは別枠で書く!

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    2012年6月26日(火) 14:00開演 赤坂ACTシアター
    サンセット大通り…これも後程。

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    劇団★新感線「シレンとラギ」
    2012年6月26日(火) 18:00開演 青山劇場
    1階C列  同行者: 友人K

    前回は意外と辛口なことを書いてしまったものの、やはり前方席で見ると迫力がちがーう!
    偉大なマンネリも、キャストの贅沢な使い方も、全て新感線ブランドへの安心感に転嫁され、たっぷり楽しめた。
    橋本じゅんさん、どんなに早口でしゃべっても恐ろしいほど滑舌がいいなあ。

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    KOKAMI@network vol.11 「リンダリンダ」
    2012年6月27日(水) 18:30開演 紀伊國屋サザンシアター
    19列下手ブロック  同行者: 友人K

    作・演出 鴻上尚史
    <出演者>
    松岡 充/伊礼彼方/星野真里
    丸尾丸一郎/高橋由美子/大高洋夫 他

    「リンダリンダ」のメロディーぐらいは知っている、という程度でそれ以外のブルーハーツの曲がどんなものかほとんど認識していない私でも楽しかった〜。(ちなみに鴻上さんの作品も初めて) 
    おバカな展開なのに、意外と深刻なエピソードが絡まってきて、「え?この路線で話を進めちゃうの??」とちょっと心配したけど、それなりにファンタジーと現実が都合よく混ざった形で辻褄を合わせてくれたのでよかった。 ただし、現実の人間関係や登場人物たちの今後の生活なんかに関しては問題山積みのままなんだけど…まあそれでもきっと頑張るんだろうな、とエールを送っておけばいいでしょう。(笑) 
    伊礼君はかっこいいけど、30歳過ぎてもハードロックで夢追い人なんて…堅気のOLさんが惚れちゃだめだよね。 もっと早く見切りをつけておけばよかったのに。 まあこの二人の復縁はないとして、じゃあマネージャーとくっつくのかどうか…松岡くんとの三角関係、四角関係もちょっと気になる。 
    最後に全員で「リンダリンダ」を歌うはずが、大高さんのお誕生日で「ハッピーバースデー」バージョンになってしまった。本当なら得した気分になるところだけど、唯一知っている曲だったので普通に聴きたかったかも。

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    宝塚宙組 「華やかなりし日々」「Cry-Max」
    2012年6月30日(土)11:00開演 東京宝塚劇場
    1階24列上手ブロック  同行者: 母

    もう言葉はござらん。
    この芝居で見せてくれるスーツの着こなし、たたずまいの美しさは祐飛君の男役の集大成。目に焼き付けたっ! ありがとう!
    すみ花ちゃん、早いうちにトップに就任しちゃっただけに宝塚人生は短かったけど、きっと濃い日々だったと思う。これからも舞台に出てね!

    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

    JDCカップの後半、おコンサート、サンセット大通りを積み残したものの、なんとか帳尻を合わせて7月に突入。
    あとはライブMHKまでに追いついておこう。




    Posted by : chawan | 観る | 23:59 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
    コメント
    7月の予定に「天日坊」ありませんでしたっけ?
    いつの間にか消えちゃったのかな 先週見てきました リビングデッドより好きかな。

    MHKの仲良し度がわかる記事発見
    偶然?おそろいのものを、使ってるようです
    http://bowbowwanwan.jugem.jp/
    | まほちち | 2012/07/03 9:29 AM |

    >まほちちさん、いらっしゃいませ。
    め、目ざといですね。「天日坊」、実はMHKの日程とかぶって転売しました。千穐楽だったんですけどねー。
    そしてステキな情報ありがとうございます!!
    2年前のタンビエットの時からお揃いみたいですよ。当時の宮川さんのブログにも載ってました。
    そうか、まだ履いているんだ…。(笑)
    | chawan | 2012/07/03 10:39 PM |










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