個人的な偏りに満ちた観劇記を中心とした私的日常雑記です。「俳優 畠中洋さん」を熱烈応援中〜!
<< 6/23 第6回「おコンサート」 | main | 9/4〜9/9「テキサスブロンコをぶっ飛ばせ!!」 >>
6/26 サンセット大通り(マチネ)
0
    サンセット大通り

    2012年6月26日(火) 14:00開演 赤坂ACTシアター
    1階J列センターブロック  同行者: なし

    作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー 
    脚本・作詞:ドン・ブラック&クリストファー・ハンプトン 
     演出:鈴木裕美 

    <出演者>
    ノーマ/安蘭けい
    ジョー/田代万里生

    マックス/鈴木綜馬

    ベティ/彩吹真央

    デミル/浜畑賢吉

    シェルドレイク/戸井勝海
    アーティー/矢崎 広  他

    いやー、とにかくまず音楽が素晴らしい〜!ゴージャス!まさにゴージャス!!

    とうこちゃんの迫力ある地声の響く歌声、狂気を孕んだ目ヂカラに圧倒された。 
    彼女の書いた脚本にセリフが無いとジョーが驚くと、「すべてこの目で語る!」みたいなセリフ(うろ覚え)があって、その目つきったらもう!正直ぞわ〜っときた。
    ノーマとしてはたぶん若くてきれいすぎると思うんだけど、役にはすごく合っている!!

    おおおーっとひたすら圧倒されて幕間で我に返り、ノーマはなぜ、そしていつジョーを好きになったのか?という疑問が湧いたんだけど…彼女は多くの崇拝者がいて賛美されることが当たり前の時間を生きてきたから、逆に他人との距離の取り方とか恋愛というものがいびつな人なんだよね。
    1人の男に自分を全て投げ与え、相手の全てを支配し独占しようとするような束縛と破滅しかないような恋愛を繰り返してきたわけでしょ?ノーマがジョーに去られて手首を切った時も、マックスのうろたえ方はすでに「処置には慣れている」人間のうろたえ方だった。 

    そんなノーマのほとんど閉じかけていた狂気の世界と現実とのわずかな接点、その隙間をジョーが偶然すり抜けてやって来てしまった時点で、ジョーは彼女の世界の中で王(男)として君臨し、同時に彼女に跪くべき僕(しもべ)でなければならなかったんだと思う。 
    彼が夢の世界の住人から本当の世界に戻ろうとした瞬間、自分の世界の崩壊を防ぐためには彼を殺すしかなかったとはいえ、殺してしまったことで現実との接点は大きな穴が穿たれ、永遠に彼女の世界を失われてしまった。 
    あれ?失ったのはマックスだけか…。ノーマは完全なる狂気の世界に行ってしまったんだからもう解放されたのよね。

    そこに行きつくしかない、誰にも止められない悲劇。 
    スティーブン・キングにも通じるようなホラー仕立てじゃないの!(キングの方が救いがあるかも)

    綜馬さんのマックスはこれまた素晴らしかった!綜馬さんって普通にしてても意外と目がいっちゃっているからねえ。(←失礼) 重低音の美声とともにマックスの不気味な存在感がたまらない。
    ノーマを見る「すべてを引き受ける覚悟を決めた目」は、霊廟でシシィに受け入れてもらえなかったフランツの悲しみとどこかリンクする…。 拒絶されるのが似合う人だー!(ひどっ!)

    万里生君の華やかな心地よい声。まずは耳福! ジョーはもっとワルでもいいんじゃないかと思ったものの、ワルに徹しきれないところも魅力なんだよね。 
    その魅力がジョーとしてのものなのか万里生君の持つ天性のものなのか…もうどっちでもいい。(笑)
    ノーマが手首を切ったと知って血相を変えて戻ったのは、決して打算だけではないわけだし。
    でもあの時戻らなければ、その後の悲劇は起きなかったのにねえ。ホラーっていうのは(こらこら)たいてい進んじゃいけない方向に皆が進むものだから仕方ないけど。

    ハリウッドという虚飾の街が生んだ「過ぎし日の夢」だったノーマと、虚飾の街で自分の夢のために頑張っているベティの持つ現実感は、まさに正反対。
    ベティの夢を求める若い生命力によって、ジョーが自分の夢を思い出しながらベティに惹かれていく過程が、なんともかわいかったなあ。ユミコちゃんの声の可憐なこと!
    せっかくジョーが命がけで突き放して元の世界に押し戻したものの、ベティはあの後どうなったんだろうなあ…若いから何とか立ち直ったんだといいけど。

    しかし…時代が違うとは言え「あんたはもう50だ!20歳の振りはやめろっ!」がそれなりに「いたたたた」となった人間は私だけじゃないと思いたい。
    20歳の振りなんかしてないけど、50がそんな終わってるみたいな言い方しなくてもいいじゃーん!とほほ。

    そういえば…戸井さんがまたももったいない使い方をされていた。ボニクラよりはマシだったけど、Hプロさん、こんなこと続けると戸井さんのファンに恨まれるよ?!

    これ、激しく再演希望! 
    Posted by : chawan | 観る | 02:09 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    コメント









    この記事のトラックバックURL
    http://ifeelsomuchspring.chamwan.catfood.jp/trackback/856015
    TOP